父の代から長年住み継いできた家
幼い頃から慣れ親しんだこの家も老朽化が進み、ついにリノベーションを決意した。
夫婦が安心して快適に暮らせるよう、断熱材と耐震性の向上を最優先。
朝晩の冷え込みが激しいこの地域、一年中快適に過ごせるようになったことで妻はご満悦のようだ。
父との思い出がつまった縁側はそのままに、昔と変わらず、ご近所さんとの談笑の場。
息子夫婦が帰省した時は、孫との遊び場になり、スイカの種を飛ばしたり、花火をしたり。懐かしい記憶が蘇ってくる。
小さい頃、私が背比べした時の目印がついた大黒柱は大切に残してある。
孫が柱に背を寄せて「わたしのほうが高いよ」と喜ぶ顔を見ながら、その成長を見守るのが近頃の幸せだ。
昔の面影はそのままに、今の暮らしに合わせて心地良く、世代をこえた家族のぬくもりがあふれるこの家と、これからもこの街で思い出を積み重ねていきたい。