ケアリフォームには補助金を利用しよう!

補助金支給の条件や対象工事を解説

体が不自由な人のために、今住んでいる家を使いやすい環境に整えることをケアリフォームといいます。このケアリフォームには、補助金制度があることをご存じでしょうか?

補助金を利用できれば費用を抑えながら、生活しやすい・介護しやすい住環境を整えられます。 この記事ではケアリフォームで利用できる補助金の種類や受けるための条件、対象の工事内容を解説します。

1. ケアリフォームは補助金が受けられる

ケアリフォームは高齢者や障がい者など体の不自由な人が、今よりもより生活しやすい住まいを目指すために行うバリアフリー工事です。また、介護や支援をする人の負担を軽くする目的もあり、介護される側にもする側にも、快適な暮らしを実現するものです。
ケアリフォームには工事の内容によって、補助金を受けられる制度があります。リフォームはそれなりに費用がかかるため、補助金制度を上手に利用すれば費用を抑えられます。

2. ケアリフォームで支給される補助金の種類

ケアリフォームの補助金は主に2つあります。介護保険の住宅改修費と自治体の助成金です。この2つは各自治体により併用できたりできなかったりするため、福祉課窓口などに相談するとよいでしょう。

2‐1. 介護保険

40歳から加入が義務づけられている介護保険は、毎月決められた保険料を納めることになっています。保険料を納めることで介護が必要になった時にさまざまなサービスを受けられ、その一つに「住宅改修費」があります。条件を満たして申請すると、ケアリフォームの補助金として、住宅改修費が適用されるのです。

2‐2. 各自治体

各都道府県の自治体が独自に行っているケアリフォームの助成金制度があります。全都道府県で必ず実施しているものではなく、リフォームの対象項目や金額についてもそれぞれ違いがあるため、確認が必要です。

3. ケアリフォームで補助金を受けるための条件

介護保険による補助金を受けるためには以下の条件に該当しなくてはなりません。

①利用者が要介護・要支援の認定を受けている
②リフォームを行う住宅に利用者が住んでおり、被保険者証と同じ住所である
③利用者が入院、または施設に入居していない
④ケアリフォームの補助金が上限額まで達していない

そのほかに補助金の総額や支給方法、利用回数はつぎのとおりです。参考にしてください。

3‐1. 補助される金額

ケアリフォームの補助金は工事費が最大20万円までと決まっており、自己負担額は1~3割と利用者の収入によって異なります。1割負担の場合は最大18万円が支給されることになり、3割負担では最大14万円の支給です。
工事費が20万円以上になると、超過した分は自己負担になります。たとえば30万円の工事費だった場合、20万円を超えた残りの10万円はすべて自分で支払わなくてはなりません。

3‐2. 工事費の支払い

補助金の支給は償還払いになっており、工事費はいったん利用者がすべて立て替えて支払う必要があります。工事終了後に申請をすることで支給されるため、工事費は前もって全額用意しておかなくてはなりません。
しかし事前申請などの条件によっては、自己負担額のみの支払いで施工できる自治体もあるため、自分が住んでいる市区町村ではどのような対応をしてくれるのか、確認をするとよいでしょう。

3‐3. 補助金の利用回数

ケアリフォームの補助金制度は原則1回のみの利用ではあるものの、工事費の総額が20万円までであれば、分割して利用できます。1回目の工事費が10万円で、次回も10万円までの工事費であれば、補助金が支給されるという仕組みです。
また補助金を満額支給されたとしても、その時よりも要介護度が3段階以上になった場合や、引っ越しをして新たにケアリフォームが必要になった際は、再び支給を受けられます。

4. ケアリフォームで補助金が利用できる工事の内容とは?

すべての工事に補助金が適用されるわけではありません。高齢者や障がい者、そして介護する人が安全に生活・使用できるためのリフォームが対象です。補助金の支給対象となる工事はつぎのようなものです。

4‐1. 手すりの設置

転倒防止・立ち座りや移動の手助けのために手すりは必要です。玄関や階段、廊下だけでなくトイレや浴室にも手すりがあれば安心でしょう。手すりの種類に指定はなく、身長や使いやすさを考慮することが大切です。

4-2. 滑りにくい床材への変更

滑りやすい床は転倒の恐れがあり危険なため、床材を滑りにくいものに変更したりクッションフロアに張り替えたりすることができます。車いすを使用する人であれば、畳をフローリングに換えるという工事も可能です。

4-3. 扉の取り換えや変更

ドアノブが回しにくい・扉が重くて開けにくい・開き戸が邪魔で車いすが通れないなどの理由から、ドアや扉の取り換え、変更ができます。開き戸から引き戸にしたり、より簡単に開けられるアコーディオンカーテンを取り付けたりという工事です。

4-4. 段差や境目の解消

部屋の境目や屋外の段差などはつまずくリスクが高く、車いすの移動もスムーズにできません。玄関にスロープを設置したり、床の高さを調整したりするケアリフォームを行うことで、危険な段差や境目を解消できます。

4-5. 便器の取り換え

築年数の古い住宅では和式トイレが設置されていることもあるでしょう。しゃがまなければならない和式トイレは、体の不自由な人にとって非常に不便なものです。洋式トイレに取り換えることで使いやすくなり、介護もしやすくなります。トイレの向きや位置を変更することも可能です。

4-6. 上記のリフォームに必要な工事

床材変更のための下地補強やトイレの位置変更による配管工事など、紹介した5項目のリフォームをするために必要不可欠な工事も、補助金の対象になります。

5. まとめ

介護保険の補助金制度を利用する前に、各自治体が実施している助成金制度の確認をおすすめします。自治体によっては介護保険の支給額よりも高額であったり、介護保険との併用ができなかったりと住んでいる地域によって大きく異なるからです。 ケアリフォームを検討する際は、利用できる補助金制度をしっかりと把握し、費用を抑えながら快適な住環境を目指しましょう。 兵庫県加古郡の「株式会社林工務店」は、住宅や店舗のさまざまなリフォームや新築工事を手掛けています。国家資格者を有する優良工務店が加盟できる「LIXIL」のリフォームフランチャイズチェーンのため、確かな技術で安心・満足の施工をご提供いたします。 耐震工事やケアリフォーム、子育て世帯が受けられる補助金の申請も行っておりますので、お気軽にご相談ください。お客様の理想を実現するために最適なご提案とサポートをし、アフターフォローも万全です。新築・リフォームをお考えの方はぜひとも、地域No.1のハウスドクターを目指す「株式会社林工務店」にお任せください。

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