後悔を防ぐための対策法
住まいの劣化や不具合を修繕するだけに留まらず、機能性やデザイン性を高めより暮らしやすい環境をつくるのが、リノベーションです。しかし費用をかけてリノベーションを行った結果、予想外の後悔をしたケースも少なからずあります。
今回はリノベーションで後悔しやすい点をお伝えするとともに、後悔しないための対策法について、いくつかご紹介していきます。
1. リノベーションで後悔しやすいのは
使いやすい間取りにしたい・最新式の設備を取り入れたい、デザイン性や耐久性をアップさせたいなど意見があるでしょう。リノベーションには、理想的な暮らしへの期待があふれています。
しかしいくら事前に綿密な検討を重ねたうえでのリノベーションでも、自分らしい暮らしを実現できる住まいになったかどうかは、実際に住んでみなければわからないことが多いものです。抱いていたイメージとの思いがけない違いに、後になって気づく場合もあります。
それではリノベーション経験者が後悔を感じている点としてあげているのは、どういった点なのでしょうか。間取り・デザイン性・費用の3つの項目に分けて、ひとつずつみていきましょう。
1-1. 間取りでの後悔
明るく広々とした空間に憧れ吹き抜けのあるリビングにしたら、既存の設備機器では冷暖房が効きにくくなった点もあります。また子どもが成長して狭く感じるようになってしまったなど、広さに関して後悔するケースが多いようです。
そのほか動線が悪くて家事がしにくい、収納スペースが足りないまたは使いにくいなどです。また扉を開けると壁のスイッチが隠れてしまうといった問題も、リノベーション後の後悔に数えられています。
1-2. デザイン性に関する後悔
せっかくリノベーションをするのであれば、流行りのデザインを取り入れたいと思う人は多いでしょう。しかし流行を追い求めすぎたことで、リノベーション後のお部屋の雰囲気にこれまで使っていた家具が、合わなくなってしまう場合もあります。
また間取りや内装などを個性的なデザインにしたことで、売却する際になかなか買い手がつかなかったという後悔の例もあります。
1-3. 費用の面の後悔
新築や建て替えに比べ、コストを抑えながら住み慣れた家の機能性を高められるのがリノベーションの魅力のひとつです。しかし費用はかけ方次第で。際限なく膨らんでしまうものです。
デザインや設備にこだわったために当初の予算をはるかにオーバーしたのは、リノベーション経験者の多くが抱えている後悔といえます。反対に予算内に収めることを重視した結果、まったく心ときめかない住まいが完成してしまったというケースもあります。
2. リノベーションは費用面が不安要素のトップ
リノベーションの後悔を防ぐ対策法についてのご説明に入る前に、ここでひとつのデータをご紹介します。
一般社団法人住宅リフォーム推進協議会が、2020年度に行った「住宅リフォームに関する消費者実態調査」をみてみましょう。リフォームを検討している段階で不安に感じていることは『費用面』と、答えている人が全体の4割強と最も高い数値を示しています。
さらに同調査では、リフォームを実施した人の平均予算が279万円です。これに対し、実際にかかった費用は平均356万円と、予算を大きく上回っていることも明らかになっています。
3. 後悔しないリノベーションのために
リノベーションの後悔をなくすためには、設計段階から実際の暮らしをどれだけイメージできるかが重要になっていきます。リノベーションした家は、これから長い年月を過ごす場所です。現状での要望を満たすだけでなく、未来の自分や家族が求めるものに思いを巡らせたうえでの、プランづくりが大切です。
間取りについては、日常の生活動線をくりかえしシミュレーションしましょう。また子どもの成長など、5年先10年先をイメージしてみることで後悔を防げます。空間に合った設備機器の選択は、経験豊富なプロのアドバイスを受けることで解決できます。
デザイン性に関しては、流行の取り入れ方に工夫が必要といえるでしょう。すべてを最先端のデザインにすれば流行が過ぎ去ったときに、資産価値が下がる可能性もあります。しかしシンプルななかに、さりげなく取り入れられた個性的なデザインはセンスが光ります。飽きがこないだけでなく、手持ちの家具との不一致をも招きにくくなるでしょう。
費用面で予算オーバーを防ぐためには、リノベーションで実現したい項目をリストアップしましょう。こだわりポイントの優先順位をつけるのが効果的です。どうしても譲れない部分と削ってもよい部分を明確にできれば、過度な予算オーバーを避けられます。
4. リノベーション費用を補助する制度
リノベーションは、壁内部などの見えない部分で劣化が進んでいたため、想定外の補強工事費用がかかったというケースもあります。できるだけゆとりをもった予算設定が望ましいといえるでしょう。
国土交通省は「長期優良住宅化リフォーム推進事業」や、また「こどもみらい住宅支援事業」などの補助制度を設けております。これら制度の活用により、リノベーション費用の補てんが可能になります。しかし活用方法や申請のやり方など、一般消費者にはあまり知られていないのが現状です。
さまざまな制度に精通した業者にリノベーションを依頼して、対象となる補助を確実に受けられれば、予算にもゆとりが生まれます。リノベーションの満足度を上げられるでしょう。
5. まとめ
間取りを変更するようなリノベーションは、人生にそう何度も経験するものではありません。わからないことや不安に思うことがあるのは、むしろ当然です。 これからの暮らしがかかった一大事業ともいえるリノベーションで、後悔しないようにするためにはまず、信頼できる業者を見つけることが先決となります。経験豊富なプロは、リノベーションで起こりうることを想定し、後悔のない住まいづくりを実現できる知識と技術をもっています。 LIXILリフォームショップ加盟店の「株式会社林工務店」は、厳しい審査をクリアした優良工務店として認められている、リノベーションのプロ集団です。兵庫県加古郡を中心としたエリアで部分リフォームや全面リフォーム、耐震工事など建築工事全般を請け負っています。設計・施工から補助金申請、アフターフォローまですべて責任をもって行っております。お客様それぞれの暮らしに合った住まいづくりのお手伝いをいたしますので、リノベーションをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。